2007年7月25日水曜日

キノコの迷信

 最近毒キノコ中毒がふえているそうですが、どうやら皆さん、迷信を信じてキノコ狩りをしているみたいです。茎が縦に裂けると食用とか、色が派手なら毒とかいう類いですね。この科学が発達した今、このような迷信を信じて食卓にのせるなんて・・・。まあ、いまだに霊とか超能力とか占いとか神様とかを信じる人もいるくらいだから、無理も無いのかもしれませんが。どうせなら、もっと現実に即した「新迷信」を作ればよいかもしれません。

・色が派手なキノコは食べられる。
・白いキノコは毒キノコ。
・木に生えるキノコは食べられる。

もちろん、これだけでは全く不十分なので、この新迷信だけで食べないでください!!でももともとの迷信よりかなりマシになったと思いますが。キノコの種類なんて星の数ほどあるので、それをひとまとめにすること自体,不可能なんです。
ちなみに私の知る限り、派手なキノコにはたぶん致命的な毒キノコはあまり無いはずです。派手な毒キノコと言えばパッと思いつくのはベニテングタケとドクベニタケですが、これは食べても幻覚を見たり吐いたりするかもしれませんが、死ぬほどではないです。逆に白いキノコは、ドクツルタケ,タマゴテングタケ等、1本で何人も殺せる猛毒キノコがたくさんあります。特に白くて軸の根元が壷のようになっているものは危険です。木に生えるキノコ云々は、もうちょっと信頼性が薄れますね。日本で最も中毒の多いキノコの一つ、ツキヨタケは、木に生えています。これはシイタケに似ているので要注意です。でもやはり死ぬほどではないです。

 キノコは他の生物にくらべて研究が遅れており、分類学者でも分からないものがいくらでもあります。分からないというより、じつはそれが新種だった、なんていうこともけっこうあるでしょう。結局、安全にキノコを食べるためには、食用キノコを完全に覚えて、その完全に安全なものだけしか食べないということしかないですね。

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