2007年5月6日日曜日

フロリゲンを発見!

 植物の研究者が何十年もの間探し求めていた「花成ホルモン(フロリゲン)」が、ついに特定されたらしい。これが学会で認められるとたぶんノーベル賞を受賞するだろう。私も子供の頃、ノーベル賞が欲しいなあと思っていて,フロリゲンを発見すれば取れるんじゃないか、などと考えていたものだ。そんな植物好きの子供も憧れる研究が成果を上げたなんて(しかも私が通っていた大学のすぐ隣の大学院大学で)、考えただけでワクワクしてしまう。

 フロリゲンは、ある条件(温度や日照時間、生長具合など)になると葉で作られて、花芽を作る命令を出すというホルモンだ。これが商品化出来れば、今まで温度や照明などを調節して開花時期を調節していたものが、これを散布するだけですむということになる。たとえば、稲でいえば、今年は台風が多いと予想されたら,早めに収穫出来るようにこれを散布すれば台風の被害を避けられるし、電照栽培の必要も無くなるので、電気も使わずにすむ。タネをまいて開花まで何年もかかる花も、思う時に開花させられるだろう。また、このホルモンの働きを抑える薬をつくれば、花が咲かない野菜(葉菜)、つまりトウ立ちしない野菜になるので、豊作貧乏になりそうなときは価格が安定するまで収穫を送らせることも出来るだろう。環境問題、食料問題を解決へと導き、農業の労働の負担も軽減するという,夢のホルモンなのだ。

2007年5月3日木曜日


 最近はけっこう普及してきているようなので,見たことがある人も多いと思うが,見れば見るほどうさぎにそっくりだ。中学生のころからかれこれ20年近くこれを育てているが、何度見ても見飽きない。

 これはタヌキモ科の半水草、つまり食虫植物の1種だが、べつにこの花でウサギが食べるように虫を捕らえるわけではない。地中にある「捕虫嚢」と呼ばれる部分でミジンコのようなものを吸い込んで捕らえるのだ。

 これは「ウトリクラリア・サンダーソニー」という植物で、和名は無い。しかし、この学名では小難しいからか、園芸店では「ウサギゴケ」とよばれている。もちろんコケの仲間ではないが。